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3.1.Linux/UNIX



第3章 FC2のインストール

まず最初にお断りしておくが、この章に関してはある程度初心者向けになるだろう。 経験ある方は読む必要はないと思う。

前章でも書いたが、私はFedora Core2(以降FC2)を先代のSUMICOMにインストールした。 そしてそれをIQ3601に移設した。

というわけで厳密にはIQ3601に対してインストール作業をしたわけではないのだが、話の筋道を通すために、簡単にFC2のインストールについて書きたいと思う。 またこの様な事情のため、SUMICOMでの作業が前提だと言うことを頭の片隅に置いておいて欲しい。

尚、SUMICOMにインストールしてから結構時間が経過しており、既に私の記憶の中から消えかけている部分もあるが、思い出せる範囲で書くということもご理解頂きたい。




Fedora Core2のダウンロード

まず大前提としてFC2を入手する必要がある。 この記事を書いている現在においては既に雑誌の付録などに付属していると思うが、私は正直FC2がリリースされるのを心待ちにしていたため、リリース当日にFTPのミラーからダウンロードした。

Fedora Project : http://fedora.redhat.com/
Fedora Mirror Access : http://fedora.redhat.com/download/mirrors.html

ダウンロードに際し、通常は上記Mirror Accessの後半にある、Asia/PacificのJapanのサイトのいずれかを選んだ方が良い。 ダウンロードスピードが圧倒的に速い。 私は今回kddilabs.jpからダウンロードした。

ちなみにダウンロードに使用したPCはWindows 2000機。 後で書くが、今回ダウンロードするものはイメージファイルなので、CD-R等に焼ける環境であればダウンロードするOSは何でも構わないが、今回はWindowsを使用することを前提に話を進める。

それでは実際にダウンロードしてみよう。 今回はkddilabsに対して直リンクしたURLを以下に示す。(尚、情報が古くなっている可能性があるので、各自上のサイトから探した方がベターだ)

尚、CD4枚分のダウンロードとなる。 少なくともそれ以上のハードディスクの空きがあることが必須だ。 またダウンロードに要する時間もそれなりになるため、回線の細い方は時間に余裕のあるときに行って欲しい。

CDイメージ

http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/2/i386/iso/FC2-i386-SRPMS-disc1.iso
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/2/i386/iso/FC2-i386-SRPMS-disc2.iso
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/2/i386/iso/FC2-i386-SRPMS-disc3.iso
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/2/i386/iso/FC2-i386-SRPMS-disc4.iso

DVDイメージ

http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/2/i386/iso/FC2-i386-DVD.iso

あなたがDVDに対し読み書きできる環境であるならば後者をダウンロードしても良い。 ディスク1枚にまとまっている為、インストール時のディスク入れ替え作業が発生せずに便利だ。 CDに焼く環境しかお持ちでないなら前者の4つ(CD4枚分)をダウンロードすれば良い。

またダウンロードしたファイルに異常がないかチェックするためのMD5SUMファイルもダウンロードした方がベターだ。 CDに焼く前にファイルが正常かチェックすることで、ダウンロードエラーに伴う焼き損じを防げる。

http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/2/i386/iso/MD5SUM

MD5SUMによるファイルチェックには、専用のプログラムが必要となる。 よく知られるところでYAMAHAが提供しているツールがある。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/utility/md5sum/

こちらのmd5sum.exeがWindows 2000/XP等、32ビットOS用のものだ。(Windows 98等16ビットのものはmd5sum16.exe) 必要だと感じた方は併せてダウンロードして欲しい。

説明の都合上、ダウンロードしたファイルはとりあえず全て同一フォルダに置いて欲しい。 今回はc:\fedora_imgというフォルダを作って、そこにコピーしたものと仮定して説明する。

MD5SUMによるファイルチェック

続いてダウンロードしたファイルに異常がないかMD5SUMでチェックする。 上でMD5SUMファイル及びユーティリティをダウンロードしなかった方は読み飛ばして欲しい。

このMD5SUMユーティリティはWindowsのコマンドプロンプト上で使用する。 まずはコマンドプロンプトを起動して欲しい。 コマンドプロンプトの場所はスタートメニュー中のアクセサリなどを探せば見つかると思う。 「ファイル名を指定して実行」でcmd、場合によってはcommandを入力しOKボタンクリックでも起動するので見つからない人はこちらの方法で起動して欲しい。

それでは実際にファイルのチェックを行おう。

c:
cd \fedora_img
md5sum -vc MD5SUM

これで全てのファイルがチェックされるはずだ。 問題のあるファイルが見つかった場合はエラーの表示がされると思う。 エラーが見つかったファイルは再度ダウンロードし直そう。

全て問題なくなったら続いてCD又はDVDのライティングに移る。

イメージのライティング

CD-R等の書き込みできるドライブをお持ちの方は、当然ライティングソフトもインストールされているだろうと思う。 早速ダウンロードしたイメージファイルをディスクに焼いてみよう。

まずお使いのライティングソフトがイメージファイルに対応しているか調べて欲しい。 見分け方はヘルプなどにイメージファイルとかisoとかimgの焼き方といった項目が入っていればOK。 見つからない場合はもしかしたら非対応かもしれない。

この場合、ソフト自体を別途用意する必要があるが、Windowsであれば有名なフリーウェアとしてCD Manipulatorというソフトがある。 私は使用したことは無いが、イメージファイルのライティングにも対応しており、見た目はシンプルだが、かなり高機能なものらしいのでお試し頂きたい。(但しCDドライブによっては動作しない場合もあるかもしれないので、当該サイト内の情報を良く調べる必要はある)

実際のライティング方法についてはソフトウェアによってまちまちなのでここでの説明は割愛する。 使用説明書やヘルプにならって作業して欲しい。

インストール

さて準備は整った。 早速作成したディスクでインストール作業を行おう。

正直この部分の説明は骨が折れる。 画像など用意しないと分かりづらいし、インストール時に展開する画面数も結構多い。

どこかで説明していないかなと探してみたら、Linux World OnlineさんがFedora Core 2インストール・ガイドというすばらしい記事(pdf)を書いてくれていた!

折角このようなすばらしい記事があるのにご紹介しない手はないので、是非そちらを参考にインストール作業を行って頂きたい。 手抜きすんな!と怒られそうだが、いやいや違う。(笑) インターネットの利便性を合理的に活用しているのだ。 しかも私が書くより数倍品質が良い。(言い訳)

というわけで、ここでは上記ページと私の設定した内容の差分だけ説明したいと思う。

まずStep1~Step6までは指示の通りで構わないと思う。 特に悩まないで済む部分ではないだろうか。

Step7 インストールタイプの選択

この部分で悩む人もいるかと思うが、私の場合サーバー構築が目的である。 がしかし、自分でインストールしたいパッケージを選びたいので、この部分は毎回間違いなくカスタムを選ぶ。 そしてウェブサーバーであるApacheとデータベースサーバーのPostgreSQL位を選んで次にすすんだ(と思った。失念している。ごめん。)。 必要になればインストール後いつでもパッケージをインストールすれば良いだけなのであまり悩む必要もないだろう。 勿論不要なものはアンインストールもできる。

サーバー用途でインストールしたいが、よく分からない場合は普通に「サーバー」で良いと思う。 メールサーバーやウェブサーバーなど一般的なサーバーソフトは入るだろう。

Step8~Step10 パーティション関係

ここも悩ましい部分だ。 ハードディスクのパーティション割りであるが、特に初心者の方は訳が分からない部分の一つかもしれない。

私はFedora Core2をインストールした時使用していたSUMICOMが、2.5inchハードディスクで、容量がさほど大きくなく、しかも今後どういう用途をメインで使用していくのか決まっていなかった事もあり、デフォルトの設定で突き進んでしまった。(笑)

有識者の方々から言わせると、どういう風に分けるべきかとか、各領域に割り当てるパーセンテージはどうだとか、色々怒られてしまうかもしれないが、私は正直あまり拘りはない。 デフォルトずどーんで全然OKな人間だ。(笑) わはは。

確かにパーティション分けたほうがメリットがある場合もあるのだろう。 しかし後でどこかが足らなくなって切り直すのも面倒だし、dump等パーティション単位でどうのこうのしないし、ディスクが壊れた時他のパーティションに影響が出ると言われても、ディスクは消耗品だという認識をしているし、壊れても外部テープなどにバックアップしとけば問題ないし。 別に絶対分けなければならないという認識は持ち合わせていない。

そして何より不具合が起きても誰にも責任を問われない自宅サーバーなのである。

しかし皆さんにお勧めできるほどのポリシーも持っていない。(笑) 不安を感じたらLinux JFあたりを参考にされた方がいい。 こちらの方が間違いない。

参考までJFの該当文書をご紹介すると、Linux Partition HOWTOあたりになる。 それ以外にもハードディスクドライブの基礎知識あたりも参考になるかもしれない。

ちなみにデフォルトの場合でも、/bootと/とswapにパーティションが分けられる。 容量は/に大半が割り当てられるはずだ。 タイプはEXT3がデフォルトだ。

よく分からない場合はデフォルトでも一向に問題ないと思うが、後からなかなか変更しづらい部分でもあるので、良く悩んだ方がいいだろう。

続いてStep11~Step12は書かれている通りで問題ないと思う。

Step13 ファイアウオールの設定

ここも初心者には大変悩ましいところではないだろうか。 なしにしてしまうと不安だし、ありの場合どれを許可すればいいのか分からない方もいるだろう。

私の場合、いくつかの理由で「なし」を選択している。(はっは~わらってくれ)

  • 前にこのFirewall使ったらサーバーの処理がとんでもなく重くなった
  • 自宅だし、そんな細かいルールの定義はいらない

勘違いしてもらっては困るが、全く何もしなくていいという訳ではない。 何もしなければ外部(インターネット)からの攻撃にやられる可能性は「かなり」高くなる。 というかやられる(と思った方がいい)。

私はこれに対しブロードバンドルーターで対応している。 大抵のブロードバンドルーターには簡易ファイアウオールという機能が実装されている。 これを利用しているわけだ。

通常ブロードバンドルーターの簡易ファイアウオールはデフォルトで外部からの接続の一切を全て拒否する設定になっている。 これに外部からサーバーに接続させるために必要なポートだけを空ける設定をすればいい。

「簡易ファイアウオール」というだけあって、企業などが使うファイアウオールとは違い、細かいポリシーの設定はできない。 だが、ファイアウオールの基本機能は「開ける」か「閉じる」かだ。 その部分では同じだし、これまた自宅サーバーであるが故、数十万~数百万もする高価なファイアウオールを導入することはまずムリである。 個人的には十分なソリューションだと考える。

あとは開けたポートにつながるデーモン(サービス)のセキュリティホールにだけアンテナを張り巡らすこと。 こちらの方が大切なのではないだろうか。

勿論Fedoraに実装されたファイアウオール(iptables)が使えない訳ではない。 むしろかなり複雑なポリシーの定義もできる、大変優れたファイアウオールであるが、私の場合個人宅での利用は色々な意味で重すぎると感じただけだ。 必要な方はこれを活用する方がより強固にできるだろう。 勿論サーバー自体にファイアウオールを実装することで、対ローカルセグメントホストにも対応できる。

また他の方法としてはブロードバンドルーターとiptablesを併用するのも良い方法だと思うし、iptables専用のサーバーを立ち上げるというのも手だろう。 金銭的に余裕のある方は専用のファイアウオールを導入しても良い。(探せば廉価なものもあるかもしれない)

なんにせよ自分のニーズ、ポリシーにあった方法でサーバーを守る対策を選ぶことが一番だ。

さて、ファイアウオールの設定をどうするか決めたらインストール作業を続けよう。 残りのステップに関しては説明の通り進めて良いと思う。

環境にもよるが、30分~1時間程度で全てのインストール作業が終了となる。

インストールが完了したら

インストール完了後はいよいよ自分の立ち上げたいサーバーをインストールしたり設定したりといった作業になる。 正直ここから先が正念場。 Windows等のGUI環境しか触ったことのない方には敷居が高い事だろうと思う。

なぜなら触ってみると分かることだが、Fedoraに限らずLinux等の世界ではCUI、つまりWindowsでいうところのコマンドプロンプトで作業することが大半になるからだ。 場合によってはGUIではできないがCUIならできるなんていう事もある。

幸い私の場合はDOSにも慣れ親しんだ時代の人間であったため、さほど違和感を感じずに済んだ。 年をとっても悪いことばかりではないらしい。(苦笑)

CUI環境が敷居が高いとはいえWindowsでは味わえない楽しさも沢山ある。 Linuxの世界に興味はあるが今一歩が踏み出せない方はこの機会に試してみてはいかがだろう。

苦難は多いが心配はいらない。 上で紹介したインストールマニュアルの様に、インターネットには沢山のそして上等な参考書がある。 あと大切なのは気力や根性、そして学習するための時間。 これらを満足できる方はまず問題ない。

インストール作業で終わらず、その先の楽しさを是非満喫していただきたい。


投稿日 : 2004年7月12日

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コメント

けっこ参考になりました。
なかなかラフな感じで説明がよかったですよ。

投稿者 oda : 2004年10月25日 23:17

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