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3.5.ブログ/CMS



CMSことはじめ

まずは今回ウチのサイトの基盤となったCMSの話から、Movable Type(以降MT)を公開しているSix Apart及びSixApart Japanに敬意を表して。

もう数年前からAKI ON WEBにCMS、所謂コンテントマネジメントシステムを導入するかと考えてきた。 それがついに実現となったわけだ。

第2期1発目のコンテンツとして、そうなった経緯について(CMSの勉強も兼ねて)だらだらと書いてみたいと思う。




AKI ON WEB第1期の頃から今現在に至るまで一貫して思っていたこととして、「サイト運営を続けていく為には可能な限りの手間を省く事」というのがある。 性格的な話になるが、自分の場合そうでない限り長く続ける事は不可能だと感じていた。

それを実現するために以前は多種多様なCGIを組み合わせて構成していた。 またサイトデザイン(と言えるような代物ではなかったが)にはHTMLに一部CSSやJava Scriptを盛り込み、運用の最中に必要に応じてそれらを追加、変更、削除するスタイルだった。

これはこれで細かいところまで融通が利く、決して悪いとは思わない方法ではあったのだが、いくつかの致命的な問題点もあった。(あくまで自分の中で)

確かにCGIやその他で一部手を抜くことはできたのだが、結局のところメインのコンテンツはテキストエディタ(メモ帳やTeraPad等)を使用することが多く、それをftp又はscp等でアップロードする必要があった。

勿論シェルを上げvi等々で書くことも多かったが、結局全てのモジュールが統合されていない、静的なコンテンツが主体であったため、トップページやメニューからのリンクを別途作成しなければならない等といった、コンテンツの作成とは直結しない「余計な」作業がどうしても発生してしまった。

「そのくらいやれよ」と怒られそうだが、その僅かな「面倒」は開設時や新ネタのお祭り騒ぎ時などのテンションの高い時は苦にならないものの、時を重ねるにつれその面倒は増幅してくる。 イコール、コンテンツ更新に腰が重くなる一つの小さな要因になるわけだ。

またサイトデザインについてだが、先ほども書いたとおり、CSSを一部しか適用していない事や統合されていない事が災いして、サイト全体に渡ってダイナミックに変更したい等と言った芸当は大きなパワーが必要となってくる。 特に私はデザインに大変疎く、作業に向かう腰も重い。 そのくせそこそこの見た目でないと納得できない。 とてもタチが悪い。

サイト全体のデザインを変更して、心機一転を図りたいと思ったことも度々あった。 これはサイト運営を継続していく上で大変効果的な事だと思う。

しかしながら今まで作成してきたコンテンツ全てに気を配りつつ、新たなデザインを模索するのは大変な苦労だった。 全てのコンテンツにCSSを適用しようかとも考えた。 それらは実際に何度もトライしたが、動機にやる気が伴わず、全てあえなく挫折に終わった。 そのマイナスイメージがコンテンツ作成意欲にも影響する。

悪循環である。 結局気が付いたときには手を抜けないサイトになっていた。

こうやって経緯を書き並べてみると閉口する。 その時は確かにそう感じていたはずなのに、今見ると単なる負け犬の遠吠えだ。(苦笑)

それではどうしたらいいのか。 いっそのこと自分の性格に合わないと割り切ってサイトを閉じた方が良いのか。 しかし過去を振り返るとその解に至るのは忍びない。

そんなとき出会ったのがCMSの類だ。

CMSはその名の通り、コンテンツをマネジメントするシステム。 様々なものが出回っているが、総じて言えるメリットは大凡以下の通りだと思う。


  • ルックスとコンテンツが分離されている為、大幅なデザイン変更も可能
  • デザインを決めてしまえばCMS側でそれを適用してくれる為、コンテンツに集中できる
  • 基本はwebを使うのでブラウザ1つあればAnytime and anywhere
  • プラグインをインストールすることでシステムの拡張も可能

「これだ。 これしかない。 これなら手が抜ける。(笑)」 そう感じ、すぐにその時メジャーであると囁かれるものの1つに飛びついた。 しかし結果から話すと情けないかな結局挫折した。

「どうしても納得のいくデザインにならない」
「基本的な思想は合致するが、細かいところ(動作等)が気に入らない」

デザインに関しては私の実力不足が原因なので、そのソフトの名誉のため名前は伏せるが、とても人様にお見せできる様な見た目には到底及ばなかった。 機能的には申し分ない。(はず。 というかそれを知るレベルまで使い込む事すらなかった。)  参考図書も買った。 しかしそれはデザインに関しては触れていない。 あくまで機能や内部仕様に徹した本だった。

前述したが、私はデザインに関してはずぶの素人だ。 それは現在の状態を見てもお分かりいただけるだろう。 仮に普通にHTMLで書くだけでも、「こんな感じにしたいと」思いついたところで、それを再現できない事もままある。 それに加えてCMSにはそのCMS毎にデザインの決まり事があって、それも良く理解した上でないとなかなか実現へと辿り着けない。

「郷に入らば郷に従え」

そんな言葉が頭をよぎる。 必要以上にCMSに対して妄想を抱いていた私はすっかり意気消沈してしまった。 旦那の実家に嫁いだが、嫁ぎ先の習慣や姑との確執に耐えきれず思わず飛び出してしまいました的な様相を呈していた。

その時はまだ実験的に試してみたという事も敗因だったのだろう。 別に今の状態(普通のHTML)のまま続けても構わないと、ある種逃げの考えも確かにあり、またCMSに過去のコンテンツを移設しなければならないという事も重荷になっていた。

それが何故今またCMSなのか。

サイトを一旦閉じ、全てをクリアとした。 今までの柵は一切無い。 またCMSに対する過度の期待も無い。 反面、CMSの機能にはいまだ大きな魅力を感じている。 「郷」の理論にも大凡納得できるし、それさえ飲めば後が楽になるだろうという期待がある。

というわけでサイト一時閉鎖後、CMS選定作業に移った。

前のCMSには苦い思い出があるので戻る気がしない。 以前調べた時に候補に挙がっていたものも何となく気が乗らない。 何か目新しいものはないか・・・ そうやってたどり着いたのがMTである。

正直MTに関しても全くの初心者だ。 とりあえずインストールマニュアルに従い、tarを解き、付き合いの長いpostgresqlを入れ、設定作業を行い、妥協しつつデザインし、とりあえず良しと立ち上げたのが3日前である。 MTの持つ魅力、機能もさることながら、これを今後長く使っていくのか、またいけるのかすら分からない。

しかしこの文章を書いてみて、やはりコンテンツ(というか文章)を作る作業が楽になった感はある。 元々キーボードを介しての文章作成は嫌いではない。 それにだけ集中できるならば、目標とする細く長くも実現するのではないだろうかと思えてくる。

いつでもどこでも、ネットとPCとブラウザさえあれば書けるのも魅力の一つだ。(とはいえhttpsは必須だと思うし、まして他人のPCではやる気にもならんが) また書いている途中でも下書きとして保存しておけるので、今回のような長文になっても、暇を見つけてはちょこちょこと書き足していくことができる。 実際この文章もそうしているが実に快適だ。

MTの代表的な機能であるトラックバックたるものにも興味がある。 どのような可能性があるのだろう。 いつの日か誰かウチのサイトを見つけてトラックバックしてくれる日が来るのだろうかと淡い期待もしてしまったりする。(笑) まぁこれはコンテンツ次第だろうが。

あえて問題をあげるならば、文章が長くなってきた場合、ブラウザでの編集作業では、その編集能力が低く、また文章全体の視認性が若干悪く効率に影響するという事だろうか。 またテキストがメインになるので、タグを効果的に使用しないと(この文章のように)ゲストが読みづらくなるかもしれない。 注意が必要だろう。

別の懸案としては、セキュリティやシステムの保守等もある。 この位の規模のシステムとなると、どこかしらセキュリティホールやバグがあるものだ。 それ自体は致し方ないことであり、パッチの適用又はアップグレードを行えば済む。 が、MTにおいて運営を長く続ける事でデータベースは肥大化の一途をたどる。 この状態、つまり完全にMTに依存してしまった時に、例えばパッチ等々の適用を行ったことにより、本来の動作がままならない危険性も出てくる。

何が言いたいかというと、こういう統合されたシステムにおいては、1つ駄目な場所が出てくるとその影響範囲が全体に及ぶ可能性もあるという事だ。 統合されているが故に、サイト全体が停止する事もありうる。

恐らくSix Apartは商売としてMTを作り続けている訳だし、例え相手がライセンスフリーの個人であるとしても、そういう事態に陥らない様努力するだろう。 しかしそこはまたライセンスフリーの個人である。 仮にそういう事態になったとしてコンテンツが全壊したとしても文句は言えない。 どのようなソフトでも同様だが、完全に「Your own risk」である。 勿論有償版やType Pad等のレンタルであれば別だろうが。

またデータ紛失予防策としてデータベース自体をバックアップしていたとしても、そのデータ自体がMTに依存しているため、MTでなければ再現しない。(はず。あくまで想像) 別のCMSに乗り換えを考えたとしても、データ移行ツールが実装されているもの(存在するかは不明)を選定するか自作するか手作業で移行するか過去のコンテンツを諦めるか、という事になるだろう。 ウチの様にMTを全面的に使う場合は要注意かも。

・・・・ふと筆を止めて。 「いかん、考えすぎだなこりゃ」

不安要素をあげてばかりでも始まらない。 職業柄新しいものの導入に際しては考えられる危険性を洗い出す癖がついてしまっているが、まぁ仕事じゃないわけだし、その辺は楽に考えた方がいいだろうという事で落ち着く。(笑) 一応バックアップはデイリーでとるけど、駄目なら駄目で素直に諦めよう。

なんにせよAKI ON WEB第2期は始まったばかり。 これから暫く試行錯誤が続くだろう。 とにかく気負いなくやりたいと思っている。

ん? この長文を見ると十分気負ってるって? 気のせいよ気のせい。(笑)

最後になるが、有用なソフトウェアであるMTを開発、公開しているSix Apartに感謝の意を表したいと思う。


投稿日 : 2004年7月 2日

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