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3.1.Linux/UNIX



Linuxメンテナとしての1CD Linux:KNOPPIX

1CD Linux(又はCDブートLinux)というものを皆さんはご存じだろうか。 1枚のCD-ROMをPCにセットし、起動するだけでお手軽にお手持ちのPCがLinux機にになってしまうという代物だ。

私もこの1CD Linuxを1つ所有しており、いざというとき活用させて頂いている。 それが今回紹介するKNOPPIX(クノーピクス)だ。

KNOPPIX 日本語版 (http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/)
KNOPPIX本家サイト (http://www.knopper.net/knoppix/)

まず簡単にKNOPPIXがどんな物なのかを紹介しよう。

KNOPPIXはドイツのKnopperさんがDebianベースで作成しているディストリビューションで、日本ではAIST(産業技術総合研究所)情報処理研究部門さんが研究成果物として日本語対応版を改良を加えて上で公開しているフリー、つまり無料のOSだ。

起動するとKDEベースのXが起動し、代表的な同梱ソフトとして以下のようなものが起動後すぐに使用できるようになる。

  • OpenOffice (Microsoft Excel,Word,PowerPointと互換性のあるオフィスソフト)
  • Wine (Windowsエミュレーター)
  • Mozilla (Webブラウザ)
  • GIMP (画像作成ツール)
  • その他多数

この様に通常の人であれば、一般的なオフィス関係の大抵の作業はこれでまかなえる内容となっている。 しかし、私の場合KNOPPIXで上の様なソフトを使うことはまずない。

私の場合Linuxのメンテナンスツールとして使っているのだ。




例えばFedora Coreであれば、インストール時にエマージェンシー用のフロッピーディスクを作成するように促される。 トラブル発生時、一時的にこのフロッピーで起動し、問題を解決するために用意するものだ。

しかしこのフロッピーで起動した場合、最低限の作業が行える環境で立ち上がる。 メンテナンスが行えないわけではないが、便利に作業できるとは言い難い。 勿論GUI環境ではなく、CUI環境での作業となるのは言うまでもない。

これに対しKNOPPIXの様な1CD Linuxの類であれば、標準でGUIで起動するし、その他便利なツール類も標準でインストールされた状態となっている。 しかもこれだけ高機能な上無料となればこれを利用しない手はない。

ではKNOPPIXでどのようなメンテナンスを行えるのか。 まず真っ先に思い浮かぶのが、ハードディスクのトラブル対策やメンテナンスだろう。

例えばハードディスクのトラブルでは、作業ミスや部分的なクラッシュによりOS自体が起動しなくなった場合などがあげられる。

メンテナンスとしては、シングルユーザーモードで行わなければならない作業が発生したとき等だろうか。 それ他、排他的なバックアップをとりたい時にも有効だろう。

特にKNOPPIXではこの排他的なバックアップを行うのに便利なPartition Imageが標準で入っている。 パーティションを丸ごとイメージとして書き出すことができるのだ。 商用ソフトでいうDrive ImageやNorton Ghostの機能がすぐに利用できるのである。 しかもEXT2/3は勿論、FAT16/32、NTFSのバックアップも可能となっており、Windowsのバックアップツールとしても有効だ。

またKNOPPIXには、パーティション操作を行うことができるQTPartedも同梱されている。 このソフトは商用ソフトであるPartition Magicのクローンソフトだ。 こちらのソフトもEXT2/3、NTFS等に対応している。 私の場合Partition Magicを使用しているのでQTPartedを使用したことはないのだが、パーティション変更ツールをお持ちでない方には大変ありがたいソフトではないだろうか。

以上のことから考えて、KNOPPIXはLinuxのメンテナンスツールとしても有用なOSであることはお分かりいただけるのではないだろうか。 またWIndows環境においても利用価値は高い。

導入方法も簡単だ。 KNOPPIXのサイトからイメージファイルをダウンロードしてCD-R等に焼けばそれで準備はOK。 後はPCにCD-Rをセットして電源を投入すればいい。

お持ちでない方はこれを機に是非お試し頂きたい。

KNOPPIXのダウンロード

それではKNOPPIXをダウンロードしてみよう。 AISTサイト中にあるダウンロードページをご覧いただきたい。 このページ中にある「ダウンロードファイル」の部分を見ると、現在の最新版のファイル情報が書かれているはずだ。 このファイルを同様にこのページ中に明記されているダウンロードサイトからダウンロードすればいい。

ダウンロードするファイルは.iso、つまりイメージファイルとなる。 またダウンロードしたファイルに異常がないかチェックするためのMD5SUMファイルもダウンロードした方がベターだ。 CDに焼く前にファイルが正常かチェックすることで、ダウンロードエラーに伴う焼き損じを防げる。 .isoと同名の.md5ファイルも併せてダウンロードしておこう。

MD5SUMによるファイルチェックには、専用のプログラムが必要となる。 よく知られるところでYAMAHAが提供しているツールがある。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/utility/md5sum/

こちらのmd5sum.exeがWindows 2000/XP等、32ビットOS用のものだ。(Windows 98等16ビットのものはmd5sum16.exe) 必要だと感じた方は併せてダウンロードして欲しい。

説明の都合上、ダウンロードしたファイルはとりあえず全て同一フォルダに置いて欲しい。 今回はc:\knoppix_imgというフォルダを作って、そこにコピーしたものと仮定して説明する。

MD5SUMによるファイルチェック

続いてダウンロードしたファイルに異常がないかMD5SUMでチェックする。 上でMD5SUMファイル及びユーティリティをダウンロードしなかった方は読み飛ばして欲しい。

このMD5SUMユーティリティはWindowsのコマンドプロンプト上で使用する。 まずはコマンドプロンプトを起動して欲しい。 コマンドプロンプトの場所はスタートメニュー中のアクセサリなどを探せば見つかると思う。 「ファイル名を指定して実行」でcmd、場合によってはcommandを入力しOKボタンクリックでも起動するので見つからない人はこちらの方法で起動して欲しい。

それでは実際にファイルのチェックを行おう。

c:
cd \knoppix_img
md5sum -vc knoppix_?????.iso.md5

?????の部分はKNOPPIXのバージョンによって変化するので自分がダウンロードしてきたファイルに読み替えて欲しい。

上の操作で全てのファイルがチェックされるはずだ。 問題のあるファイルが見つかった場合はエラーの表示がされると思う。 エラーが見つかったファイルは再度ダウンロードし直そう。

全て問題なくなったら続いてCD又はDVDのライティングに移る。

イメージのライティング

CD-R等の書き込みできるドライブをお持ちの方は、当然ライティングソフトもインストールされているだろうと思う。 早速ダウンロードしたイメージファイルをディスクに焼いてみよう。

まずお使いのライティングソフトがイメージファイルに対応しているか調べて欲しい。 見分け方はヘルプなどにイメージファイルとかisoとかimgの焼き方といった項目が入っていればOK。 見つからない場合はもしかしたら非対応かもしれない。

この場合、ソフト自体を別途用意する必要があるが、Windowsであれば有名なフリーウェアとしてCD Manipulatorというソフトがある。 私は使用したことは無いが、イメージファイルのライティングにも対応しており、見た目はシンプルだが、かなり高機能なものらしいのでお試し頂きたい。(但しCDドライブによっては動作しない場合もあるかもしれないので、当該サイト内の情報を良く調べる必要はある)

実際のライティング方法についてはソフトウェアによってまちまちなのでここでの説明は割愛する。 使用説明書やヘルプにならって作業して欲しい。

KNOPPIXの起動

CD-Rに焼き終わったら早速KNOPPIXを起動してみる。 予めBIOSのCDブートの部分を確認した上で、CD-RをPCにセットし電源を投入してみよう。 数分するとKNOPPIXのGUIが立ち上がはずだ。 まずはインストール済みのソフトを色々試してみるといいだろう。

KNOPPIXはLinux入門用として取り上げられることが多く見受けられるが、色々試して頂くと分かるとおり、かなり強力なツールになりうる。 便利な使い方があったら当サイトでも紹介していくつもりだ。

是非ご堪能頂きたい。


投稿日 : 2004年7月28日

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